ＮＡＹヨガスクール体験記 121 小林和之 
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凡才ライフ |
| そろそろ次へ、行きたい。 そんな心のあらわれを言葉に紡ごうとして、 うまくいかず、 体に現われるのか、 原因不明の めまいのようなものに ふたたび見舞われてしまった。 しばらく体調がすぐれなかったため、 方法を変えて、 毎朝たっぷりとヨガをすることにした。 人というものは、体調そのものだと思い知らされる。 今は、摂生しながら、 からだに 全集中の呼吸で臨んでいる。 そういえば、 しばらくずっと悩まされていた悪夢の類も減ってきたように思う。 これには実際参っていて、 眠るのが憂鬱になり、 夜、目覚めた後、 再び眠るのに躊躇するほどであったのだが、 ずいぶん質が変わって来たように思う。 僕は、男で、 永遠の少年でもあるので、 どうしても いつも現状を変えようとする時、 極端になりやすい。 こういう時こそ 女性性と共にあるのがいい。 置かれた場所で、そのまま花を咲かせるように、 今、ここで、 出来うる楽しみを見つけ、 希望に手を触れ、 ゆっくりと 育てていこうと思う。 焦ったら いけなかったのだ。 大きな変化は、 小さな積み重ねの続きに 自然に訪れるものだから。 そのための変化を起こそうと思う。 小さな積み重ねを起こす変化、 縁起のはじまりを。 また、これから新しいことに挑戦できると思うと、 幸せな気持ちになる。 ひとつめがあり、 ふたつめがあり、 その先にまた、 3つ4つと広がり、 積み上がり、 姿形を変えていく様なら、 これまでにも挑戦した数だけ、 幾度となく体験してきている。 変容は、現実の摂理に触れて、 崩れれば崩れるほど、 再び始まり、 摂理に応じた姿をした全貌を浮かび上がらせる。 いや、目に見えぬ摂理そのものを知ることになるのだろうか? それは想像を超えることが多い。 あきらめさえしなければ、それを知る日が来ると信じられる。 心の状態を摂理とともに変化させ、 成長させることの多くを 僕は、景代先生から学んだ。 歳を追うほどに それがどんなに特別で、大切な指標となりえているのかを知る。 「BIG ME〜心の宇宙の座標軸〜」内藤 景代･著 実業之日本社･刊 を読んでから、 すでに四半世紀以上の時が過ぎたのだが、 再び読み返しても驚いたことにノスタルジーはない。 成長がないのか、懲りない性格なのか、 「いよいよ出来るのかも知れない」 と臨場感さえ覚える。 成長への普遍的な摂理がそこにはあるからだろう。 読みながら 思わず手から放り投げてしまったあの日の リベンジのように、 僕にとっても今もまだ、色褪せてはいない。 「永遠の少年たちは、 現実に生きている限度ある肉体をないがしろにしがちで、 一気に天をめざし墜死する。 魂と肉体のマンダラ的調和を忘れないでほしい。 ・・・中略 私たち凡才は、らせん的進化をめざし、ゆっくり生きよう。」 「BIG ME〜心の宇宙の座標軸〜」追体験で人生を数倍に生きるより抜粋 大したこともない自分に気づくとき、 何度となく言葉にしてつぶやいている。 「私たち凡才はゆっくり生きよう」と。 ・・・少しほっとする。 普通の何ものでもない自分でいれることに安心する。 景代先生ですらそう思うのだから。 |
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