NAYヨガスクール体験記 113 小林和之 |
火 |
富士の裾野の高原にある別荘を、 とある経緯から お譲り頂けることになった。 別荘といっても 床抜けボロボロの古い木造戸建という 廃墟に近い佇まいのもので、 持ち主の方は、相続されたのだけれど、 使い道もなく 管理費がかかるだけなので 手放したいとのことだった。 辺り一帯は、広葉樹の森が広がり、敷地も広く、 近隣に気を使う必要もなさそうな場所で、 静かな環境が気に入ってしまった。 子どもの頃、僕の家の近くにも こんな雑木林が たくさん残されていた。 標高は そこそこ高いだろう。 雪と氷に閉ざされる高原や雪国とも違うので、 冬に訪れることも 比較的たやすく出来そうだ。 ここなら 僕のしようとしていることも 叶えられそうな気がする。 少し回りくどい言い方になるかもしれないが、 僕のしたいこととは、 こころの残像を 燃やすことだ。 以前、仕事が大変だった時期があり、 その変わり目となる頃、 僕のこころには、 暖炉や薪ストーブの火があり、 その前に横たわり、 眠ることばかりが 思い描かれていた。 どうしても こころのどこかで、 火の燃える部屋が思い描かれるのだ。 しかし結局 それは叶わぬまま、 起業へと突入し、そのまま4年は、 突っ走っていたのだった。 それはそれで 楽しかったからよかったのだが、 残像もそのままに、 まったく 休まずじまいでいたのは、よくなかった。 それなので、 ここで、薪ストーブや 焚き火の火を見るための 森の家を手に入れ、 こころの残像を、それこそ 火にくべて、 明るく暖かい炎に 変えようと思ったのだ。 そうすれば きっと僕のこころにも 木が燃え、 火が爆ぜる音が ぱちぱちといって 満足するに違いない。 あの日、傷ついて、 火の前に からだを横たえ、 呆れて 黙り込んでしまった こころの残像も ようやく 燃えて 輝くだろう。 自分の意志で 黙り込んだのだから、 解放することも 出来るはずだろう。 きっと誰にでも。 理不尽に 抱き込まれた自分を 火のエネルギーで解放していく。 燃え盛る火を 分け与えられるようになるまで。 基礎も 数カ所 腐って落ちていたため、 ここから修理をしようと思う。 そんなことを話していたら、 修理する資金も出してくれるという。 広い森と 古いながらも別荘を頂き、 さらに修理代まで貰って よいものだろうか? と思ったが、あまりお金もないので、 ありがたい お申し出であった。 そういえば昔、 景代先生に 幸運のつかまえ方を教えてもらったことがある。 鼠の穴の前に 寝ている猫にたとえ 「猫は、半分寝ているようでいながら、 獲物を待ち構えていて、 その時が来たらサッと一点集中して つかまえるのです」と。 正確ではないかもしれないが、 そのようなことを話されていた。 反覚醒で、 無意識に任せながら、 ここぞ という時に 動いて ことを成すということだろうか。 「・・楽ちんっぽくていいな」 と僕は思い、 その後、あーでもない、こうでもないと 猫流幸運ゲット法を磨いている。 ユニークで たわいもない話のようでいて、 実践するのは案外難しい。 それでも段々 技は、磨かれて来ている気がする。 ☆~☆~☆-----------------------☆~☆~☆
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