大きな海の中で、枠に入ったままの青い魚

NAYヨガスクール体験記 90
                     小林和之
直線上に配置

チャレンジャーたち


「この世界に、自分の考えを樹立する」と決めて、
出帆してから来春で3年になる。


 次から次へと展開は起こり、
出帆まもない座礁も、
風のない日も、嵐の海も、
そして順風満帆な日々も、
この身に享受し、
吹き渡る風に運ばれながら
ここまで来た。


 良いことも悪いことも 同じぐらい起こる。

狭い世界に安住することなく、
行動し、変化を起こすとは、
そういうことなのだろう。

ビジネス書によくあるような
PDCAサイクルなど、ほぼすっとんでいて、
行動しながら、考えている感じだ。

計画も、行動しながら、
その場判断で修正する。

反省はせず、
ダメだったら、やり方を変えるだけだ。

けれど
そうして状況に応じて修正している方が、
狂いもなく、適切な判断で進むことが多い。

この辺りは、組織に属さない強みなのだろう。

そう、単独で行動する古代の狩猟者のようだ。

風を読み、川を渡り、
自然の変化に対応しながら、
そのときに もっとも適切と 思う判断による展開に任せていく。

矢を射るチャンスは、唐突に訪れる。


 出帆へ至るまでの境遇は、
数か月前 NAYヨガスクール体験記の「出帆3」に書いた
ある奴隷の家族の通りだが、
景代先生から

「家族は、重荷ではなく、
『巨人の星』の父が課したような
「精神進化の養成ギブス」だったのかもしれません((笑))」

とのコメントを頂き、
ほんとうにそんな気がしている。


 良いことも、悪いことも
いったい何につながっていくのかは,
誰にもわからないものだ。

 苦境に沈み、苦しんでいるとき、
『とべバッタ』
田島征三著という絵本を読んだ。

カエルやワニや鳥やカマキリ
といった捕食者たちのうごめく草むらに
おびえながら暮らすバッタ。ある日、

彼は決心し、
強い意思で、
その世界から飛び立つことを決める。

もうダメかと思ったそのとき、
バッタは羽をばたつかせ、
自分が飛べることに気がついた。

変な飛び方とチョウたちに笑われるが、
そんなことはどうでもよかった。

自分の羽で飛ぶことが出来たのだから・・・と。

 僕は、夜の部屋で、
妻にこの絵本のストーリーを話して聞かせ、
最後にこう言って立ち上がった。

「そのバッタはオレだ!」


 もしかしたら、
様々な苦境は、人と出会い、
未開拓の世界の扉を開き、
世界を広げるためのきっかけなのかもしれない。

新しいチャレンジをするとき、
人は、今の価値観を越えた
新しいものを取り入れなければならない。

無知を自覚し、
意識を拡大しなければ
新しい世界は得られないから。

 自分の力や能力というものは、
相対的で、
実は、人と比較して上だったり下だったり、
勝ったり負けたりしていることのくりかえしで、
優劣にこだわる事自体には、
実はあまり意味がない。

ほんとうの目的は、
体験を通して
苦しんだり、喜んだりしながら、
自我を柔軟にして、
知ることなのだろう。

広く大きな世界を。


 振り返れば、
遥かなる人の歩みの中に、
累々たる人々の挑戦があった。

その人々の流した涙や血の跡に、
僕たちは、生まれることが出来た。

少し大げさに聞こえるかもしれないが、
あたりまえにある
自由や平等、
平和や民主主義も
その人たちのおかげなのだ。


「上昇するオーロラ 人類の意識化のドラマ」

ユングの言った言葉。

『BIG ME〜こころの宇宙の座標軸〜』内藤景代・著にも引用されている。

意味は、よくわからないけれど、
僕の好きな言葉だ。



『鳥の島』という絵本も
僕は、好きで、
NAYヨガスクールの東新宿教室で読んだ。


ある日、海を渡ろうとした鳥が、
力つきて海に沈んでいく、

何度も何度も鳥たちは、
繰り返し、海を渡ろうと試みる。

その日飛び立った鳥も
彼方を目指す一羽だった。

そして力つき、海へ落ちたその場所は、
鳥たちの屍で出来た島だった。

鳥はそこで休むと、力を養い、飛び立った。

かつてのチャレンジャーたちの魂の群れとともに。

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NAYヨガスクール体験記 90  「チャレンジャーたち


※追記: 内藤 景代 (ないとう あきよ)記

NAYヨガスクール体験記「出帆3」
続きのお話ですね。よかったです。↓↓
http://www.nay.jp/0-seito-neko/kazuyuki/11-6-1-kazu-1-nay-taikenki/18-06-kazu-85.html


『鳥の島』川端 誠 という絵本は、
わたしも好きで、NAYヨガスクール東新宿教室で、
[貸し出し図書]
にしていました。

内容も《共感》できますが、本そのものがすごいです。

作者の個展にいき、原画(?)もみました。
立体的な絵で、「紙粘土」で、波や鳥、島を表現しています。
青海波(せいかいは)の波が、せまってきます。

だから、1匹の鳥が海に沈みそうになるときは、
迫力があります。のみこまれそう……

そのとき前方に見えた、小さい〃もの〃。

大海に浮かぶ、
ひとときの止まり木に
なりそうにみえるほど
ちっぽけな「鳥の島」、、、、、

飛ぶことに疲れきった鳥は、
その小さい「鳥の島」に両足をつけ、
翼を休めます。

・・・・・すると、
止まり木ほどの「鳥の島」が、ぐわっーっと
かつて飛んだ鳥たちの想い・魂(?)で、
下からどんどん盛りあがってきて、
大空に広がっていくところは、圧巻です。
泣く。。。。。

「あの鳥は、わたし」と。


NAYヨガスク−ル東新宿教室の[貸し出し図書]は、
「内藤景代の本を全部、読んだ生徒さん」に、貸し出していました。
そのお話は、
こちらへ ↓↓
http://www.bigme.jp/00-0-01-essay-news/2002-07-14/2002-07-14.htm


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