大きな海の中で、枠に入ったままの青い魚

NAYヨガスクール体験記 89
                     小林和之
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言葉 3


 景代先生から学び、
積極的に、というほどのことではないけれど、
大切にしていることがある。

特に普段から心がけているというわけでもない。

というより、自分ひとりの時には、考えもしないのだけれど、
あるシュチュエーションのときには、
決まっていつも口にしているのだ。


「不幸の連鎖は、自分の代で終わりにする」と。


 人からいじめられた人が、
より弱い人に。

上司から意地悪をされた人が、
さらにその部下に、

似たような腹いせをするのが、
不幸の連鎖のいい例だろう。



 不条理な出来事。
いわれのない迫害や苦情。

よくあるこうした出来事が起こる度に、
僕は、この言葉を口にしている。

というより、実のところ、
さっきまで思いもしていなかったにもかかわらず、
気がつくと口にしている感じだ。 


「不幸の連鎖は、自分の代で終わりにする」と。


NAYヨガスクールの東新宿教室で、無意識との葛藤をするたび、
昔、自分の身に起こった嫌なこと、
不幸、不条理な経験、
そんなものが、あとからあとから
感情の嵐を伴って沸き起こり、

当然のことながら、
僕の目は、憎しみに囚われ、
世を恨み、怒りに燃える。


 当時の僕は、きっと、
よほど恨みがましい顔をしていたのだろう。

八つ当たりをするように
景代先生を見ていたこともあった。

 そんな時、景代先生は、
いつもニコニコとした笑顔で、この言葉を口にするのだ。


「不幸の連鎖は、次の代に回さず、
             自分の代で終わりにするもの」と。


 僕は、よほど改善が見られない生徒だったのだろう。
何度も何度もこの話を聞き続けていたのだから。

景代先生の笑顔とセットで。


 けれど、そのおかげだろう。
今度は、何度となく、僕の方が、
この言葉を人に語るようになった。 


 話し出す自分の声を聞きながら、

(あっ、やっぱり、また言った)と思う。


実は、さっきまでそんなことは、考えもしていなかったのに・・・。


もう心のくせになっているのだ。

たいていは、束ねているチームの皆の前で、
まるで100年も前からそう思っていたかのように、口にしている。

「不幸の連鎖は、次の代に回さず、
          自分の代で終わりにしよう・・・」と。


 けれど、不幸の連鎖を自分の代で終わらせる
理由とは何だろうか?


 いつもうまく説明が出来ない。

ただこの話をして、納得しなかった人はない。


もしかしたら風や水があるように自明の理で、
そうする理由や目的など、
もともとないのかもしれない。



 景代先生は、それをいつも笑顔で語っていた。
何も善意の人になるという意味だけで言っているようには聞こえない。

目に見えぬ力の作用の存在。
そう、不条理を越える葛藤。
自我と無意識の関係。
こころの宇宙。
・・・BIG ME

そんな意味を連想させる。


 難しそうに見えて、
けれど、案外取り組んでみれば、
ある程度までは、誰にでも出来ることなのだ。

僕などは、せいぜい4割打くらいなのだろうけれど、
少なくとも少しは、不幸の連鎖が、
自分の代で断ち切られていく。

そして、次なる展開が待っているのだ。


「情けは人の為ならず、・・・巡り巡りて我が身のため」


 この言葉の真の意味も、景代先生からはじめて教わった。


 すべては、変化し、巡っていく。


 僕が、語りかけ、僕に、語りかけてくる。

☆~☆~☆-----------------------☆~☆~☆  
*〜・〜・〜・〜*〜・〜・〜・〜*


※追記:
内藤 景代 (ないとう あきよ)記


◎「不幸の連鎖は、次の代(だい)に回さず、
   自分の代で終わりにする」

…そうですか、わたしがお話した言葉が、
今は和之さんの「心のくせになっている」
ともいえるほど、あなたの一部になっていますか…

わたしのこころ(心)が伝わり、うれしいです。

鎖(くさり)や金属チェーンのように強固な
[不条理な不幸の連鎖]
を感じ続けてきた わたしなので、
自分の願いや決意、こころざし(志)として、
わたし景代(あきよ)の代(だい)で、
小さな鎖ひとつでも、断ち切りたい、
……と想って、この仕事を続けています。

たとえ、わたしの背後(はいご)には、
荒れ地や戦場が硝煙をあげていても、
わたしの前には、青空や野草の花が咲くように。
そして、結果として花園や緑豊かな世界が広がるように。

「傷ついたシャーマン」は、
傷つけたものを呪い、後ろを向くのではなく、
前を向いて、新しい世界を創造していきます。
「ないなら、つくってしまえ!」と。

この言葉も、よくお話しましたね。
「今・ここが過去と未来の交差点」
過去は変えられない。でも今を変えれば、未来は変わる。

過去の[因縁の鎖]を、今の自分の代(だい)で断ち、
未来には、花を咲かせたいと、今も願っています。

和之さんも、ご自分の傷を癒やしたら、
次の代(だい)のかた達のために、
新しい道をつくっていらっしゃるのですね。

例の件、おめでとうごさいます!
ご発展をお祈りしています。合掌

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