大きな海の中で、枠に入ったままの青い魚
NAYヨガスクール体験記 61
                     小林和之
直線上に配置

アニマ



 希望のある方へ舵を取るといい。


 けれど いがいと それが難しい。


 多数派の依存性の高い常識と資本の原理によって、
この海の水は、満たされている。

それゆえ、
船は 知らず知らずに、
意図した方角とは違う潮の流れに乗り、運ばれて行く。


 潮目は変わりやすく、
流れを見失い、陽の光は重たい雲に遮られた。


 希望の潮を読むのはなんと難しいのだろう。

教養と自分を信じるこころが必要だ。


 そして行動を起こし、
反応を探る。

それを繰り返す。


 霧はまだ晴れない。



 あまり現実的に、
あまりに外向的に、
そしてあまりにも強気になって、
物事を進めようとする時に、

いつもこころの奥で、
誰かが、言う声がする。



 「耳を澄ませ」



 「おいて行くな」と。



 上滑りをしたらいけないのだ。
あせって勝負を急いても良いことはない。



「せっかちは悪魔の企み」
とユングも言っていた。



 耳を澄まし、
供にいよう。

こころのままに、
あなたのために、
この身を捧げよう。



 何が聞こえるかわからない。



 そんな場所に身を置いていよう。



 声が聞こえる。



「・・・こころの変容は、
潮溜まりに注ぐ
波のみずのように流れ込むの。

そら・・・、
生き物たちが目を覚ます。

こんなに多くのものたちが、
おまえに注がれるのを待っているのよ。

おまえは
広く大きな世界とつながり、
あたたかい水を注がれ、
海に満たされ、
生き物たちに命を与えながら、
あなたという神の器を埋められて行くのよ。

 わたしは
あなたとともにある。

あなたが 私とともにあることを願うなら、
わたしはあなたにそそがれていく。

満たし合うの。

波に寄せる潮溜まりの命のように。

あなたと私は
ひとつになって命を生み与えるのよ・・・」



☆~☆~☆-----------------------☆~☆~☆

※追記:

「アニマ」とは、ユング心理学の元型イメージのひとつで、
たましい(魂)の女性形。

一対(ペア)になる、
たましい(魂)の男性形は、精神(アニムス)。

実際の人生であらわれる場合は、
運命的な女性を「アニマ=魂」
英雄的な男性を「アニムス=精神」という。


男性の精神を導く、運命的な女性を「アニマ=魂」といい、
〔声〕や瞑想的なイメージであらわれることがよくあります。


今回の和之さんの体験記は、上記の例でしょう。
 
       内藤景代・記


※アニマ、アニムス 、たましい(魂)については、下記をどうぞ。↓


『たましい(魂)の世界観を呼吸する
                       004-意気の呼吸法』


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