NAYヨガスクール体験記 142 小林和之 |
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隠された声 |
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芸術家になろうとしていた自分がいた、 ということを過去形となって思い出すことがある。 何か創作に力を注ぎ、努力をしていた というわけでもないのだが、 心の像を結ぼう、と絵を描いたり、 漫画を描いたり、文章にしたり、 演劇をしたり、と色々試みてはいた。 それは、憧れでもあり、 やはり永遠の少年特有の妄想でもあったと思う。 けれど、僕の中の永遠の少年は、 なかなかしぶといようで、 未だ、熾のようにパチパチと燻っている。 そして芸術に触れようとし、 知ろうとし、 心に感動の余韻を残すものを、 嗅ぎ回り、捕えようとして、 ふんふんと鼻を鳴らしている。 作品に対峙し、 本能に近い衝動で、 優れた言葉、声、音の表出を聞き、 自らの血肉にしたいと思いながら、 そして なおも それらの人々と獣っぽい息遣いを交わしたいと願いながら、 優れた作品に触れれば、 あっけなく手玉に取られ、魅了され、 物語世界へと飲み込まれてしまう。 (最近は小説で、宮本輝の「泥の河」を読み、 しばらく声も出ず、感動の余韻を反芻し続けていた。 優れた作品からは、声が響いて聞こえる。 声にならない声の依代となり、 失われた声を甦らせようとして、 そうなったのがわかる。 隠された声の媒体となり、 音となり、この世に生み出されていると思える。) 食卓で、子どもたちから将来の夢を聞くことがある。 末の子は「絵を描く人」かピアニスト。 真ん中の娘は、「幼稚園の先生」 少し頭のいいらしい長男は、 「いい大学に行こうかな~」 と、夢というか、とりあえずの目標としてそう言う。 「行ってもいい?」 (気を遣っているのか、お金のことを言っているらしい) 「いいけど、目的は何?」 「いい大学に行けば、選択肢が増えるじゃん」 「いい仕事に就けるってこと?」 「うん」 「どうしていい仕事に就きたいの?」 父、やや詰め寄ろうとする。 「収入がいいから」・・・来た! 「つまりお金が目的という意味だね?」 「そうだよ、ダメなの?」 「ダメじゃないけど・・・」 「パパは、何をしようとしていたの?」 「えっ?」 割り込んで入ってきた 真ん中の娘にそう聞かれ、 まさか世界を破壊しようとしていたとも言えず、 本当に何をしようとしていたのか? なんだか真剣に考え始め、 いや、だから、 と、ようやく辿々しく語れたのは、 「パパは感動しようとしていたんだ」 だった。 「かんどう?」 とアーニャ(SPY×FAMILY)ふうに 目を丸くして言う末娘。 「ふ~ん・・・」 と真顔の真ん中の娘。 「私も よくかんどうするよ」 「なーに してんだか」 と長男。 そうだ、 確かに 心が感動することを 求めていた。 一体 何故だったのか? それがなければ 生きていけない とすら思っていた。 そして 子どもたちとの会話は、 そーゆー価値観を持っている人も いるものなのだ、 求めるものは、人それぞれなのだ、 ということで、終わった。 「BIG ME~心の宇宙の座標軸~」 内藤 景代・著 にも 内向型の人は、 心の打ちふるえるような 感動を求めていると、 書かれていて、 読んだ時は、 妙に納得した。 地位や名誉や財産とは違う 目には見えない 内面の価値である 感動を求める心。 芸術家というものは、 そうした内面の感動を求めて、 人と共有できる形にする人のことだろうと 考えていたのだけれど、 もしかしたら 順序が少し違っていたのかもしれない。 「泥の河」を読んでそんなことを思った。
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満たされない。 こういう気持を、今、感じているひとは、 心身が健康な証拠だ。 なぜなら、私たち人間は、 もっと大きな「自分」(BIG ME)になるように、 生まれついているからだ。 今のままで、十分、幸福じゃないか。 これ以上のなにを望むのだ? と、周囲のひとはいうかもしれない。 しかし、自分の内部のなにかが、 「このままではイヤだ!」とつぶやく。 そんな状態にあるあなたに、 「大きな自分」と出会うための心の旅の地図と、 意味と目的を伝えるためにこの本がある。 あなたは、ひとりじゃない。 →あなたに似たひとがいる! ↑↑↑ ↓↓↓ ↓↓↓ ◎ 表紙の登場人物の「全員集合」 こちらへ →「登場人物 全員集合 イラストと、番号つき解説」 http://www.bigme.jp/000-000-03-10/03-10-14/03-10-14.htm (→あなたに似たひとがいる! ↑☆『BIG ME(ビッグ ミー)』 復刊版・新書版・新版の表紙です。↓ ●【わたしたちと「同じ、疑問」】をもち悩み、 「解決策」が「その時代」にはなかったので、 「自分で、解決方法」 を 「創造せざるをえなかった」ひとたち。 ●→結果的にビッグ・ネ-ムになった 「全員集合の登場人物」たちからの 「精神のリレ-」という贈り物 http://www.bigme.jp/000-000-03-10/03-10-14/03-10-14.htm ●あくまでも、スタ-ト地点は、 【わたしたちと「同じ、疑問」】です。 彼らも【わたしたちと「同じ、疑問」】を悩み、 わたしたちよりも深く広く考え、 「こころの宇宙」を旅(トリップ)して、 「行って還って」きて、 わたしたちに「その旅(トリップ)の果実」を 「贈り物」としてプレゼントしてくれたのです。 だから、長く、わたしたちにとって 「忘れられないひと」として残っているのでしょう。 ●【『BIG ME』 登場人物 全員集合からの「贈り物」】を、
「精神のリレ-」として、イラストいっぱいで、 「子ども心」をもつ ひとたちのすべてに、わたしから贈ります。 それが、大きな版に生まれ変わって再生した 『BIG ME (ビッグ ミ-)大きな自分に出会う こころの宇宙の座標軸』です。
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