NAYヨガスクール体験記 118 小林和之 |
つばめの来る日 |
ここしばらくは、小説はあまり読んでいなかった。 起業という新たなる出帆をしていたのもあり、 自己啓発の類やハウツー、 専門書の類いは、読む機会が多かったのだが、 小説を読むことからは離れていた。 社会情勢や情報収集など 外の動きに注意が向き、 それもまた 不慣れな方面でもあったから、 まとまった時間を用意して、 本の中に沈潜する「小説」を読む気には、 あまりなれなかったのかも知れない。 それからしばらく経った頃、 作家の橋本治さんが亡くなった。 以前、景代先生からも紹介されていたのもあり、 読んでみて 好きになれた作家なので、 訃報には悲しくなり、 追悼の想いで、 野間文芸賞を受賞した「草薙の剣」を読ませていただいた。 実は、橋本治さんの有名な代表作は、 恥ずかしながら ほぼ読んでおらず、 題名は控えたいが、あまり知られていない怪奇めいた小説を 一作読んでいただけだった。 僕は この方のエッセイが、とても好きで、 読んでいると いつもすぐ近くにいるように思う。 まるで話しかけられているみたいに。 うそのない言葉。 僕のように、あまり出来の良くない人にも、 わかりやすく、誠実に伝えてくれている。 そんなところが僕にとっては、 景代先生に重なって見えてしまうのだった。 それ以降、 小説は、この方の物だけは、少しずつ継続して読んでいる。 「つばめの来る日」「蝶のゆくえ」「初夏の色」等の短編集が多いのだが、 どれも美しく、驚嘆する。 透明なリアリティが、 浮き上がって見える作品なんて そうそうあるものではないから。 僕は、文芸評論どころか、 おそらく文法すらまともに説明できそうもない為、 当然まともなことは言えないのだが、 この作品群に通底する 主人公たちの無自覚で孤独な姿が健気で、 また、それゆえに知ることになる 自分だけの地に足のついた希望が美しくてならない。 「つばめの来る日」は、題名も含めて特に好きで、 そんな珠玉な作品が連なっている。 「草薙の剣」も、信じられないくらい面白かった。 市井の人々の日常を描きながら、 時代を浮き上がらせる小説など、僕は、はじめて読んだ。 おそらくそれは 沈没したタイタニック号を浮上させるようなもので、 誰とでも同化できる 透明になる能力がなければ、 そもそも 横たわる時代を浮き上がらせるなどという離れ技は、 到底出来ないものと思う。 「こんなことがある訳がないよ」と語りながら、 バブル最盛期に その証明のためにマンションを購入し、 なおかつ返済のために書き続けていた というのは有名な話らしいのだが、 僕には、腑に落ちるものではなく、 理由がわからなかった。 けれど「草薙の剣」を読んで、 ちょっと大袈裟かも知れないけれど、 もしかしたら 橋本治さんは、 この国の運命を引き受けようとしたのだろうか? と考えてしまった。 「堕落論」で 有名な 坂口安吾が、 空襲の起こる東京に 残ったように。 ☆~☆~☆-----------------------☆~☆~☆ ★【シャーマンのような憑依状態】については、以下をどうぞ。↓
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