NAYヨガスクール体験記 100 小林和之 |
大きな自分に出会う BIG ME 〜こころの宇宙の座標軸〜 |
苦しみって何だろう? 僕には、未だにある。 憂鬱な出来事や、人の悪意を感じるとき、 自分がまるで無力なものに思えたり、 この世が、牢獄のような輪郭をしているように感じられる。 鉛のような大気の鎖に こころが繋がれ、 暗く重い力に支配されていると。 しかも 「いつまでもこの苦しみは続くのに違いない・・・」 そう もれなくセットで考えてしまう。 夏休みが終わり、 学校が始まる前など、 わけの分からない こんな思いにとらわれる子どもたちも多いだろう。 (かつての僕がそうだったので) けれどなぜだろう? 僕は、出来うるならば 避けて通りたい この苦しみの中に、 仕方なく落ち込む時、 ふと懐かしみを憶えている。 顔も思い出せないのに、いつだったか、 ともに生きて、別れたはずの人に、 そのうち会えるような気がしている。 だから 何も気にすることはなく、 図々しく苦しんでいればいい、 と、今は、そう思っている。 景代先生が レッスン中にお話しされたことがある。 『燃えよ ドラゴン』 という ブルース・リーの映画で、 主人公が、落とし穴に落ち込み、 脱出不能になったとき、 ヌンチャクを首にかけ、目を閉じ、 座禅のように足を組んで座るシーンがあると。 西洋人たちは、 『なぜ主人公は、最後まで脱出を試みないのか?』 と、理解が出来ないシーンとして映る傾向があるが、 東洋人は、 内省し、策を練る時間として、理解する。 正確ではないが、そのようなことをおっしゃられたことがあった。 僕もこの作品は好きだったので、 そのシーンも知っており、面白く感じた。 だから、もし脱出不能と思ったら、 目を閉じて、冥想し、 苦しみの意味と価値を探るのも ひとつの手だ。 やがて問題は、時間とともに 自然に解決していく。 だから無理して解決しようとする必要もなく、 大切な自分を守り、 逃げれるだけ 逃げていいと思う。 ただ何もしないでいると、 いつのまにか、また大気に溶け込んだ鎖のようなものに 捕まるかもしれないから、 本を読んだり、 好きなことを見つけるのがよいと思う。 けれど、 自分はダメと責められているような気がする そんな作用を持つ鎖のようなものは、 実は、人を求め、つながろうとする。 『僕』の求める こころのあらわれであることが多い。 だから 今は 暗く重い力に感じられても、 やがて昇華され、 笑いと薔薇の花。 喜びや 軽やかな舞のような 人とのつながりに変わる時が来る。 ほんとうは、はじめから鎖なんてないのだ。 何度も何度も 言葉が聞こえている。 景代先生の言う 「あなたは 大きいのです」 という言葉が。 大きな自分と出会う。 BIG MEと出会うためには、 景代先生の御著書『BIG ME〜こころの宇宙の座標軸〜』 にも書かれてあるように 『自我は、 勇気を持って、 小さな自分を超えて、 より大きな自分へ ジャンプしなければならないのだから』 無意識と向き合ったり、 逃げ出したり、 慌てて飛び上がって墜落したり、 我を張ったあげくにタンコブだらけ。 そして ときどき喜びに涙し、 成就に満たされている。 この体験記も 100回になるというのに、 僕はと言えば、 未だに終わらない青春のように、 そんなことを繰り返し、 何も変わっていない。 いや、らせん階段を昇るように、 行きつ戻りつ、 少しづつであるのなら 成長しているのかもしれない。 けれど 葛藤自体は変わらない。 あの頃のまま 何も変わっていない。 いい年をしているのにも関わらず、 少しも落ち着くこともなく、 失敗の多い実験を繰り返し、 まるで子どものまま 僕は存在している。
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