大きな海の中で、枠に入ったままの青い魚
NAYヨガスクール体験記 76
                     小林和之
直線上に配置

 変化


 底に着いた。

ここが限界点であり、
これからしばらく耐えないといけない。

判断が正しければ、
揺り返しが起こり、
この暗い海の底のような場所にも変化が起きる。

沈没した古の船が、ゆっくり浮上をはじめる。

 けれど計算が狂い、
浮上が始まらなければ海の藻くずと消えてしまう。

 運もよほど関わっていくだろう。
慣れない操縦は難しい。
船ももう傷だらけだ。 


 自分の主体的な力で世に発信し、
人と出会い、
良くも悪くも響き合い、
この世の現実法則のなかを展開して行く旅。

しばらく語っていなかったが、
この間も淡々とそれは続いていた。


 しかし、たとえ浮上が始まっても
注意が必要だ。

判断を誤れば、
バランスを崩し、
ミイラ取りがミイラとなり、
隠された財宝の船とともに
深い海の底で眠ることになるだろう。


 手札は切られ、
底まで来た。

後戻りは出来ない。

何らかの変化はきっと起きる。

あきらめていた屍の世界から、
新たな生を生み出すことができるだろうか? 

それともまだまだ僕には、早いのだろうか? 
行きつ戻りつそんな思いが揺れ動き、繰り返される。



「人のことなど気にせず、挑戦すればよかった」


「もっと自分を信じればよかった」



 多くの人の死に立ち会った医師が、
死に行く人に聞き取りをした所、
圧倒的多数の人が
後悔の言葉を語ると言う。


その言葉の中でももっとも多いのが、

「自分を信じてチャレンジすれば良かった」

というものらしい。



 そう呟きながら死にゆく人にも、
きっと様々な事情があったに違いない。

いや、単に安定欲求が
成長欲求よりも
勝っていただけかもしれない。

いずれにせよ、
どんな言い分があるにせよ、
挑戦をしなかった人は、
人生の終わりに、
これら死に行く大多数の人々の言葉に
集約されていくのだろう。


人が安定を求め、
変化を嫌う習性は、
想像しているよりも強力なのだから。



 進化論のダーウィンはこう語っている。


「もっとも強い者が生き残るのではなく、
もっとも賢い者が生き延びるでもない。

唯一生き残ることが出来るのは、
変化できる者である」



 環境への適応と
個の目的や意思による変化との境界が、
僕にはまだ整理がつかないけれど、
生きることへの希求は、
変化を生み出していく。



 こんな風に気負いながら語るのは、
きっと僕自身が手探りで試しているからだと思う。

暗中模索のため、
壁にぶつかったりズッコケたりしないと、
この先の見通しどころか、
足下すらおぼつかない。
可能性の新しい窓を開くのは、容易なことではない。
 


 だから僕は、ここに
継続の力
を加えたい。

小さく弱い者が、
大きな力を得るには
継続が大事だ。

日々の日常の中に
いくつもの継続の伏線を張り巡らせていよう。

読書、情報収集、ヨガ、野菜、食習慣、散歩、
人それぞれになんでもいい。

収穫のその時を楽しみに待つといい。


「BIG ME〜こころの宇宙の座標軸』
マンダラ発想の項に、こう書いてあった。
 

 《・・・まずどこが
どう嫌なのかを
列挙することをすすめる。

ほとんどの人は
嫌なこと嫌いなことを書いているうちに、
ブータれているより
現実に攻撃をかけた方がイイとヤル気が出て来る。
 

 中略

・・・理想から逆算して現実を直視するのだ。


 中略

・・・いつかどこかで
・・・・ではなく、
今、ここでの小さなマンダラを
作っていくことがBIG MEへの道だ。》

           
    「BIG ME〜こころの宇宙の座標軸』内藤景代・著より


 変化を志したら、
いっきに変わろうとするのではなく、
斜め45度の継続を
淡々と続けていこう。

小さなマンダラは、
志した時点で現われる。

興味や劣等感のかたちを取って。

はじめの一歩は
実はそこここにころがっているのだ。


 昔は、いつも変わりたかった。

「変わりたい、変わりたい・・・!」

とそればかり思っていた。


けれど自分が変わった気になっている時は、
たいてい一気に飛躍し過ぎて、
妄想的で、元型イメージに飲み込まれた自他未分だったり、
そんな変わった気になっている自己陶酔は、
端から見たら滑稽にしか見えない。

「変わりたい」という思いは、
ある意味、現実の自分を
「見たくない、知りたくない」
という思いとパラドックスだ。

劣等感だらけの自分、
好きになれない自分と向き合い、
理解し、愛することの積み重ねが、
成長へとつながっていく・・・。

そんな地に足の着いた
こころの事象と向き合う時に、
ほんとうの変化は起こる。

景代先生は、何度も僕にそれを教えてくださった。
それらは、今も、かけがえのない宝物だ。


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※追記: 内藤 景代 (Naito Akiyo)記

 
☆和之さんが、挑戦を実行していこうとする
外の世界そのものが、今、〔変化〕のまっただ中です。
マンダラの半分が〔変化〕の最中。

北のミサイルが、8月の末、上弦の半月の夜に、
日本の上空を通過しました。
その「4分後」に、アラートが鳴り響き、飛び起きたり、
警報に驚いた車同士がぶつかり事故をおこしたり…。
日本中が、ざわざわと落ちつきません。
〔変化〕の最中です。

核爆弾をもったアメリカと北朝鮮は、
不良少年同士の度胸だめしの「チキンレース」のような様相。
それをとりまく、中国、ロシアは
「大人の対応」をこころがけてはいるようですが、一触即発。

地球ができたのは、約46億年前。

そんな長い年月がかかって今があるのに、
幼い「チキンレース」で、地球(earth)がめちゃくちゃになりかねません。

トップにいるかた達こそ、
[こころ(心)の成長]をして、大きな視野で、
よい〔変化〕をおこしてほしいものです。

そんな〔変化〕の今なので、
おっしゃるとおり、
[小脳]的な 手仕事と技の学習などの継続的な
繰り返しを保つことは、とても大切だと想います。
[大脳]も平静を保てますし、
からだ(体)の健康も維持できます。

継続は、力なり。

底をついたら、あとは、はい上がるだけです。

あせり厳禁。

落ちついて、日々の暮らしを大切にしていきましょう。

からだ(体)が資本(もとで)ですから。

機嫌よくお元気で、おすごしください。
先は長いですから。

2017年9月の[内藤景代の瞑想フォト・エッセイ]は、
【実りの秋と「変化」】
についてかいています。
ご参考になれば幸いです。

    内藤 景代(ないとう あきよ)拝


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[内藤景代の瞑想フォト・エッセイ]

[瞑想フォト・エッセイ]  内藤 景代(NAYヨガスクール主宰)
http://www.bigme.jp/kosin-list.htm

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