NAYヨガスクール体験記 31 小林和之 |
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入会した頃、教室には、レポート提出制度というものがあった。
入会当初、僕は、レポートを書くことを指導員さんからすすめられていたと思う。確かな記憶はないのだけれど、そう言われていたと思う。なぜそう思うかというと、僕は、教室へ通いながら、いつも大きな憂鬱とともに「書けない」と思っていたからだ。
「書けない」
僕はそう思い、悲しくてしかたなかった。
「書けない」そう思うたび、僕は凍結した。
文章を書くのは苦手だったが、そのことではない。
しかし、この「書けない」という思いは、
しかし、この「書くものか、言うものか」という思いは、
《 被害者意識を持つと、人間は醜くなります。
なぜなら、被害者意識は、乞食根性だからです。
あの人がこうしたから、私はこうなった。
原因がなければ、結果はありません。すべて自業自得です。
不平不満は、すべて、他人へ頼る気持ちから生まれます。
他人に対して、なにも求めなければ、
ありがとう、というのは、そういう意味です。
中略
☆被害者意識を持って、いじけていると、
たとえば、電車の中で、わざと荷物を重そうにズリ上げたり、
逆に、坂道で、一生懸命に一人で、重い車をひっぱっている人を見ると、つい後押しをして上げたくはなりませんか?
長い人生で、他人が意地悪をしたくなる人と、
『こんにちわ私のヨガ』内藤景代・著より 73
被害者意識。
《何かがおかしい、これは、ほんとうは違う》と、
僕は、火曜日の昼の初級・指導員クラスから、木曜日の夜の(内藤景代指導)・中級のクラスへ、勝手に移動した。今思えば、これは大変失礼なことであり、たぶん(当時の)ルール違反でもあった。
「このままではダメだ、このままでは、終わりにすることが出来ない(成長することが出来ない)」
あせりにも似たそんな思いに僕は囚われた。
*〜・〜・〜・〜*〜・〜・〜・〜*〜・〜・〜・〜*〜・〜・〜・〜 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ※追記: ★ 現在のNAYヨガスクールでは、システムが変わりました。 新入会のかたは、はじめに、 内藤景代のクラスで、レッスンなさることをおすすめしています。 こちらへ。 ☆★和之さんが入会なさった頃、 1980年代〜1990年代のNAYヨガスクールのクラスは、 初級と中級(入会後3ヶ月以上)に分かれ、 〈中級>を内藤 景代が指導していました。 それで、初級のかたでも、「レポートを提出」することで、 内藤景代と、「書面で対話」できるようになっていました。 だから、指導員のかたは、和之さんに、レポート提出を、 おすすめしたのでしょう。 ※※追記: ***「猫の集会」和之さんへのお返事のようなコメントを、 「瞑想フォト・エッセイ]で書きながら、ふと、思ったのは、 和之さんの毎月連載「NAYヨガスクール体験記」は、 10代のあの頃の「レポート提出」に似ています。 今は、○長として、人を指導する立場の和之さんなので、 むかしと、ちがい、本名で、「公開レポート」として、 「彼と似た人」も読めるようになさっているのかもしれませんね。 NAYヨガスクール ◎内藤景代(Naito Akiyo)・記 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ※『こんにちわ 私のヨガ』 美しく変身する107の秘密 内藤景代・著は、こちらへ
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