大きな海の中で、枠に入ったままの青い魚
NAYヨガスクール体験記 14         小林和之
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         オープン マインド

こころを開く。

その意味さえわかれば、変われるような気がした。

 

今までのように、

ほんとうは不安でいっぱいのこころを置き去りにして、

悟りを開こうと
 
 あせったりせず、

ひとつずつでいいから、

ほんとうの自分の姿と向き合い、

一歩一歩、成長の実感を伴いながら歩んでいく。

 

そうすることが出来るような気がした。

 

こころを開く。

 

その方法を僕は知りたかった。

 

「BIG ME〜こころの宇宙の座標軸〜」を読み、

我に返った僕は、日を追いながら、

少しずつ少しずつ考えていた。

 

……等身大の自分をまずは自覚することだ、
と書かれてある。

 

等身大の自分になるには、

たぶんこころを開いて、

素直にならないといけないのだろう。

嘘のない素直な自分に。

 

《……それぞれの個人が、自分だけの「個人的な問題」として、

恥ずかしがり、

心にひそめているコンプレックスなどは、

宇宙的な意味を持ったあらゆる人の心にひそむ、

人間としての普遍的な問題なのだ。

私たちが孤独を感じるのは、

この深く広い世界にまで

自分がおりていこうとしない場合だ。

みんな、同じようなことを苦しみ、悩んできたのだ。》

   「BIG ME〜こころの宇宙の座標軸〜」 内藤 景代・著より

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 素直にこころの声を聞いたら、

《この言葉が好きだ》とささやいていた。

今も好きな言葉だ。

 

孤独が解けるということ。

 

あの旅の日、

(くるめ)く、

それでいながら暗く見えるオホーツクの空を見つめながら

僕はひとり思った。

 

「どうしてこんなにつまらなくなったのだろう?」

 誰の応えもない。

「子どもの頃はこうじゃなかったのに……」

 

目に映るこの空と海の向こうは、

日本ではなくロシアという異国だった。

 

そう思うと さらに果てもなく思えた。

どこまでも続く異国のように。

 

18歳の旅の日、

僕はこの言葉とともに何かを失い、

しだいに無意識に溺れていったと思う。

 

それはほんの小さな思いだったのかもしれない。

けれどこのたわいない言葉とともに

僕のこころは徐々に外部から遮られていった。

 

「子どもの頃はこうじゃなかった」

 

その思いはずっとあった。

けれどこの日、言葉となってはじめて自覚した。

そんなことはない、

と僅かに こころに持っていた希望も

小さな音を立てて砕けたのだ。

 

こころを開く。

 

牢獄のようなこころから解き放たれる。

 

開放のための方法を この人は知っている。

 

ほんとうにそんなことが出来るのなら、どんなにか いいだろう。

 

だから僕は、大きな衝撃を受けながらも喜んでいた。

 

嵐のあとの澄んだ空気のように、こころには希望が残されていた。

 

それにしても、

と 今にして僕は思う。

 

ついこの間まで、

放浪の旅や

宇宙の啓示、

死と再生

の奇妙な妄想に

 囚われていた自分が、

今はこうして、

新しい成長の方向を望んでいる。

 

この変化は「BIG ME〜こころの宇宙の座標軸〜」を

読んだことによってもたらされたことを前回、前々回と書いた。

 

意識と無意識、

自他一如の世界から生まれる

「言葉の力」は、

頭で理解する、という範疇を超えている。

 

無意識に届き、

様々なコンプレックスを刺激していくため、

読み手は、内部から突き動かされることになる。

 

景代先生の本は、

文章を読み、理解する。

ではなく、

文章を読み、

体験へ向かい無意識が動き出す。

 

そうした作用を生み出す

実践的な本なのだろうと思う。

 

こう考えてみると、

言葉というのは

すごい力を持っているものだ

とあらためて思う。

 

こころの成長や方向性というものは、

言葉による意味や

イメージの括りによってこうも違うのだ。

 

「僕」という

同じ素材であるはずなのに。

 

今までのように

混沌の牢獄《カオス》のような

こころに身を置くことも、

 

組み変り、

 

秩序《コスモス》を伴う

開かれた体験の世界へ目を向けることも、

可能なのだ。

 

時間という尺度のなかで

それを捉えたとき、

これはその人、個人に多大な影響をもたらすものだろう。

 

前者は混沌の迷宮を

盲目のまま

さまよい続け、

 

後者は、マンダラ発想をもとに、

その人なりの発見をしながら、

環境に呼応した

生活様式を導き出していく。

 

僕は、苦しみながらも

大きな修正を余儀なくされ、

 

景代先生の言葉の力によって、

いつのまにか

方向転換をしていたのだろう。

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ひとり我流のゆえ、

幽霊船のような

自意識ではあったが、

初夏の風を受け、

混沌の無意識からは

当座抜け出せたようだった。

 

幽霊船。

 

たとえ幽霊船であっても、

希望へ向かい帆を張ったことを、

僕もまたうれしく思っていた。


*〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・

「BIG ME〜こころの宇宙の座標軸〜」 内藤 景代・著

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